一般的なアクションゲームとは違います~ゴリ押しできないのが『モンハン』です

アクションゲームが得意な人ほどこの罠に陥りがちなのですが、『モンハン』は一般的なアクションゲームとは「コツ」が異なります。

極端な例として、コーエーテクモゲームスの『~無双』シリーズと比較してみましょう。


『モンハン』を『~無双』シリーズと比較

『~無双』シリーズは、アクションゲーム初心者でもボタン連打で爽快感が得られるようなシステムになっており、基本は「敵に接近して、攻撃が当たる範囲まで近づいたらボタン連打」というプレイスタイルで何とかなります。

敵からダメージを受けても、基本的には敵に近づきつつ攻撃ボタンは連打継続。体力が減ってきたら回復薬を使い、敵の攻撃が見えたら回避ボタンで回避。これで倒せないようなら、自分のレベルが足りないんじゃあ? という感じです。


まず『モンハン』が『~無双』と違うのは、敵(モンスター)の攻撃力です。『~無双』なら、一度攻撃してきたら次の攻撃までは数秒間、敵が「何もしてこない」時間があり、その間こそ攻撃チャンスになります。しかも、一度の攻撃でこちらが受けるダメージは10%程度だったり。

これに対して『モンハン』では、敵(モンスター)の攻撃頻度は似たようなものでも、一度の攻撃で受けるダメージ量は段違いです。モンスターの強さとプレイヤー(ハンター)の防御力にも依りますが、強敵と戦っている場合にはこちらのHPゲージの30~70%を奪われることもあります。

さらに違うのは、ダメージを受けた時のプレイヤーのリアクション。『~無双』では、大ダメージを受けても少し後方へ弾けて、そのあとすぐに空中にいる間から反撃を開始できます。考えようによっては、ダメージを受けた代償としてジャンプ攻撃を繰り出せているくらいです。ですが、『モンハン』で大ダメージを受けると吹き飛ばされ、ダウンします。再び攻撃できる状態になるのは、長い起き上がりモーションの後となります。

それに加えて一度に受けるダメージ量が大きく、回復薬で回復できるヒットポイント量も少ないため、ワンミスに対する(時間的な)ロスという面で考えると、『モンハン』は『~無双』シリーズの何十倍も長くなるわけです。

『モンハン』の制限時間は多くが50分と長く設定されているものの、それは数少ない(モンスターへの)攻撃チャンスを待つための時間です。決して、ダメージを受けて吹き飛ばされて、さらに体力を回復するための猶予時間ではないのです。

『~無双』はその場で、ボタンの組み合わせでノー硬直のまま体力を回復できますが、『モンハン』は体力を回復するだけで数秒そこに立ち止まり、無防備にガッツポーズをしてしまう以上、一度隣のエリアに移動してからドリンクを飲む…みたいな対処が必要になりますから、これも大きなタイムロスになります。

変にアクションゲームが得意で、「自分はうまい」という認識を持っている人ほど、このトラップに引っ掛かってしまいがちです。結果、時間切れでモンスターを倒せずにクエストを失敗することが多くなっていき、イライラだけが募っていき…。「上手いはずの僕が、どうして…?」というプライドが邪魔をして、一向に上達できなくなります。

…これ、僕の経験談です。


ゲームごとにはコツがあって、そのコツを素直に飲み込むことだけが、そのゲームを上達するための近道なのです。


モンスターの攻撃を誘う」の回を読んで、このゲームの考え方の基礎を身に着けるところから始めましょう。

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いまさら聞けない『モンハン』超基礎

『モンスターハンター』は、アクションゲームとしての腕前に加えて、知識も必要とされるゲームです。アクションが苦手でも、知識に詳しくなくても遊べる間口の広さも魅力ではありますが、狩友と一緒にクエストをばんばん進めていったものの、実は知らないまま今に至っている知識も少なくないのでは…? このサイトでは、今の僕が『モンハン』を始めたばかりの頃の僕に、こんなアドバイスをしたかった…という情報をお届けします!